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おじいちゃんが教えてくれた、生きると言うこと。

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人はどうして生きているの?

私は生まれた頃から祖父母と一緒に住んでいて、特に教師だった祖父からは色んなことを教えてもらいました。

一時期、何年かは上京していましたが、頑張っても頑張っても出口の見えない生活にリタイア寸前で、また生まれ育った家族がいる家へ帰ったのです。

おじいちゃんが、死んでしまうかもしれない

ベトナムへ行く前、祖父の体調が悪くなりました。

前立腺がんが進行し、高齢だった祖父を病院へ連れて行った時、もう長くはないと、先生は言いました。

その時から、祖父の一番大切な「教え」が始まりました。

「最後まで、おじいちゃんを看取りたい。」

なぜそう思ったのかわかりませんが、その時何を差し置いてでも最優先だったのは、祖父が息を引き取る瞬間まで、私は手を握っていたかったのです。

日に日に祖父は動けなくなり、食べられなくなり、とうとう入院してしまいました。

「その瞬間を逃したくない」

そう思い、仕事帰りに毎日病院へ通いました。

寝たきりになり、トイレにも行けなくなったにもかかわらず、祖父から出てくる言葉はいつも同じ。

「ありがたい。幸せな人生だった。もう、何も思い残すことは無い。」

死を目の前にした時に、私はこう思えるでしょうか?

今までずっと、生きることにあまり前向きになれなかった私は、祖父がうらやましいと思いました。

そんな風に生きられたらいいな。

おじいちゃんとのお別れの日

祖父が入院してから、一か月が経ちました。

お医者さんも、いつその日が来てもおかしくはない、と言います。

私は少し精神的に疲れがたまっていた時でした。

水も飲めなくなって、呼吸も荒くなっている祖父を見ているのはとても辛かったです。

その時祖父はすでに喋ることはできませんでしたが、ノートに一生懸命何かを書きたがりました。

かろうじて読めたメッセージを見て、涙が止まらなくなります。

「今まで、病院の送り迎えなどありがとう。おばあちゃんをよろしく。」

もうそれだけで十分でした。

おじいちゃん、ありがとう。今までありがとう。ずっと、励ましてくれてありがとう。

それまで一緒に過ごしてきた思い出が溢れ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そして、最後の日、病院から無呼吸の感覚が長くなってきたと連絡がありました。

すぐに駆けつけ、意識がなくなり、呼吸が荒くなった祖父の手を握ると、少し反応がありましたが、次第にどんどん冷たくなります。

それから3時間後、最後に大きく息を吸うと、祖父は天国へと旅立ちました。

最後まで、ずっと手を握りながら・・・。

ベトナムで感じた、おじいちゃんの存在

祖父が無くなってから一か月後。

私はベトナムへ旅に出ました。

私は何のために生きて、何のために死んでいくのか。

私はいったい何者なのか。

ずっと疑問に思っていたこと。

答えを見つけたくて、インドへ行きマザー・テレサのボランティアをしたり、ヨガのアシュラムへ滞在したり、また、フィリピン、タイなどあちこちへ飛び回りました。

「お前がそんなに勇気があると思っていなかった。」

そんな私を見て、祖父はそう言っていました。

そして、祖父の死から1ヶ月後に訪れたベトナムで、この風景を見たときに、ふわ~っと見えない何かに包まれました。

水墨画を趣味にしていたおじいちゃんが好きそうな景色を見たときに、おじちゃんもまた、私と一緒に旅をしているのだと思いました。

この岩山の奥に、おじいちゃんの大きな、大きな意識を感じる。

その時、命や宇宙の真理が体の奥底から響きました。

生きることは、元々無限の存在である命が、限りある体を持ち、限りあるこの世界を体験している。

私たちは生まれていつか必ず死ぬ、それでもその短い制限の中で、無限の可能性を思い出そうとする、これは命の壮大な旅なんだ。

思いっきり生きよう!生きて、生きて、生きるんだ!

おじいちゃんが、最後まで体を使って見せてくれたように、私もこの命を精一杯生きる。

初めて、生きることに力強いパワーを感じました。

もう、何も怖くない。

だって、おじいちゃんがいつも守ってくれるから。

ツインソウル

生まれたばかりの私は、周りの音にとても敏感でした。

世界がとにかく怖くて怖くて仕方がなかった小さい頃から、それを影で支えてくれたのはおじいちゃんの存在でした。

大人になり、色んなことに挫折し実家に帰って来た私に、

「そんなに自分を責めるな。」

そう言ってくれました。

そして、おじいちゃんが体から離れ魂の存在になった今、わかったことがあります。

私が生まれてからこれまで、ずーっとガイドしてくれていたのはおじいちゃんだったのだと。

おじちゃんはたくさんの人に勉強を教えた教師だったけれど、実は近くで私に一番大切なことを教えてくれていました。

おじいちゃんが教えてくれた、生と死。

生きる意味を、体を張って、魂全部を使って見せてくれました。

私一人ではここまで目が覚めるような体験ができなかったと思います。

一つの魂では体験できないことを、支え合って生きている。

そこには愛しかなく、本質は全てが愛であったのです。

もう、大丈夫だから。

生きることはただ、大切なことを思い出していく旅。

私は思いっきり生きる

いつかまた、おじいちゃんに会えると信じて。

Profile


Sumi

今を楽しもう!がテーマ。海外ひとり旅、色んな国のおいしいもの、料理、ヨガ、英語、などなど楽しい趣味がいっぱい。読んでくれた人の心がほっこり温まるような記事を心がけてます♪

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